今はもう人生を語らず

ハロヲタのための24のガヴォット第1番ホ長調 嗅神経午前1時


このサイトはコンピュータおよびあなたの大脳に障害を与える可能性があります。
人は若いときほど人生を語りたがるようで人生も終盤に近づくとあまり語りません
  そう誰もが人生の初心者なのだから 
 
賢い人は 歳をとるほど 謙虚になる 賢くない人は 歳をとるほど 傲慢になる



背景 のない歌

shuyo2008-09-11

モーニング娘。の37枚目のシングルは
ペッパー警部/ロマンス 双方とも70年代の阿久悠作品のカバー曲である。

c/wのほうの ロマンス は岩崎宏美のデビュー曲と勘違いされやすいが
これは2曲目のシングルで デビュー曲は 二重唱(デュエット)という曲である
これも阿久悠作品なのだが


♪あなたがいて私がいて他に何もない 
 ただ秘密の匂いたちこめるだけ 
  

作曲は筒美京平で曲のインパクトも強くなかなかの名曲だった。
もちろん岩崎宏美の歌唱力はそれまでの女性アイドルをはるかに上回っていた。
そのわりに売り上げは伸びなかったのである 

この出だしの歌詞は 客観的であり論理的である

歌がうまくてもアイドル歌手にこういう理屈っぽい歌詞では売れない 
阿久悠は考えたのではないだろうか


♪あなたお願いよ 席を立たないで
 息がかかるほど そばにいてほしい

一転して2曲目の ロマンス では
そばにいる女性から お願い される状況で始まり

♪ あなたが 好きなんです

と告白される形で
映画を見る立場から 映画の登場人物へと
聴き手の立場が変化し 相手がそこにいる臨場感 が強くなっている


こうなると3曲目がどうなるか という期待がかかる

センチメンタル(岩崎宏美)


♪夢のようね今の私 幸せ
 あの日巡り会えたあなた 恋の芽ばえ
 ときめく胸をあなたに伝えたいの
 好きよ 好きよ 好きよ〜

1曲目の 二重唱(デュエット) や 2曲目 ロマンス の
続編ともいえるような内容で 
客観的な歌詞せありながら 好きよ〜 の連呼はしっかり入っている


♪ブルーの服を薔薇色に私は変えてみたの
 そんな気分よ 17才

 もしもあの日会えなければ 
 私は 恋の夢も知らぬままに生きていたわ

このあたりでは 南沙織麻丘めぐみのヒット曲の内容まで
ちゃっかり盛り込んでいるのが抜け目ないところだろうか
そして

♪ 好きよ 好きよ 好きよ〜

の連呼


こうなるとこのあとの2枚目のアルバムが楽しみだったのだが
これは大きく裏切られることになる

それはさておき

この3曲の歌詞に共通するのは



背景がない


それこそデビュー曲の歌詞のように

あなたと私しかいない


これって阿久悠が批判していた21世紀の歌詞と同じじゃない?


他の70年代の歌にはもっと社会が見える背景があったでしょ

♪都会では自殺する若者が増えている(井上陽水:傘がない)

♪窓の下には神田川 三畳一間の小さな下宿(かぐや姫神田川) 


21世紀の歌に背景がないのはすべての人に共通する背景がもはや存在しないからだ
家族全員が1つのテレビを見ていた70年代と違い
それぞれが異なる精神社会の中に生きているから歌の作り手にも背景が見えないのだ

社会淘汰

ところで全く話は変わるんですが アンテナに次のような文章が上がってました

■日本の教育は嫌! 04:25
そんなことを感じ、学校なんか行きたくない。勉強なんかしたくない。と思って、
高校を辞めた若者の就職先とかまとめたっぽいのを見た。何か辛そう。
俺には持って2年〜4年だな。その間に辞めるか、別の職業に転職しようと絶対思ってるはず。
自由と放置と好き勝手この3つを僕は混同してる人のほとんどは、高校を辞めるんじゃないかなって・・・
色々考えてみたんだけど、俺高校のとき放置ってあんまされてなかったな。
どこかしら相手にしてもらえてたし、
友人にしろ、教師にしろ誰かに「HELP」とシグナルを出してたからなんだろうか。
あと、好き勝手はしてたけどさすがに自由の線を越えなかったことかな。
それは完全に担任のおかげだと今更になって気付いてる。
でも、恩返しはしないつもりです。したらいけないと思うのね。
教師って職業はそれを思ってもらえるのが本望で、
あんまり表現はしないほうが良いなって卒業のときに感じてました。
今は僕の中ではこれに「優しさと根性とルールと独立」が入った気がしてます。
優しさ=常にゆとりを持て!
根性=倒れても一歩は踏み出せ!
ルール=ペナルティのリスクは甘くない!
独立=助けがどれだけ大きな存在かを感じろ!
の4つが増えてまだまだ甘いな俺・・・
って自己分析が少しづつできる様になっただけでも自分には+な方向なんだと思います。
一日って単位なのか分からないけど、
どこかしら成長してる部分に気付けると少し人生に慣れてきたんだと思います。
自分は気分の浮き沈みが激しいことと、すぐに調子に乗りやすいので、あんまり転覆しないよう努力します。
さ、来週から後期がんばろーかね。

ところが行ってみるとこの文章はどこにもなかった

生物学で 自然淘汰 って言葉があるけど
ニンゲンの社会では 社会淘汰 ってのがあるんじゃないかな
その一部を担っているのが学校なわけで
国家にしろ地域社会にしろ企業にしろ そういった集団は
はみ出し者を事前に排除しておくことを望むわけで
学校は教育機関で人を育てるところ と認識しているととんでもなおことになるかも