酸素よりも電気陰性度が小さくない元素
酸素の電気陰性度が全元素中で最大でありかつ酸素が酸素とは結合しなければ
酸素の酸化数は化合物中で常に−2 となって例外は生じないでしょうが
現実にはそうでない
まず酸素より電気陰性度の大きいフッ素が存在するから
フッ素との結合では酸素は電子を奪われる側になり 酸素が酸化される という不思議なことがおきる
しかし例外はこれだけではない
酸素よりも電気陰性度が小さくない元素 はフッ素のほかにもある
そう
酸素よりも電気陰性度が小さくない元素 は
酸素である
酸素が酸素と共有結合するとき
電子はどちらの酸素も一方の占有物ではないから
電子の授受はないと考える
いちばん簡単な例が 過酸化水素
H−OーO−H
どちらの酸素原子も水素から電子1個をもらっているだけで
酸素原子間では電子の授受はないわけだから
酸素の酸化数は −1
ということになる
このように 酸素ー酸素 間の共有結合がある場合
酸素の酸化数は −2 にはならないのである