酸素と化合すると電子を失う
化学反応は酸化還元反応か酸塩基反応のどちらかである。
ということはこの2つを理解すれば化学反応は理解できる
というわけだが これがなかなか険しい道ではある。
よく 酸・塩基はわかるけど酸化還元は・・・
という人がいるけど こういう人は酸塩基もわかっていない
むしろ酸塩基のほうが奥が深く究めるのは至難
酸化還元はむしろ単純ですべてが電子のやりとりで説明できる。
もともと 酸化 とは 酸素と化合すること である。
しかし酸素と化合した場合相手の元素は電子を奪われていることが多いので
電子を失う ことを 酸化された と表現すれば
ほとんどの化学反応を統一的に理解できる。
もし酸素の電気陰性度が全元素中で最大であり
かつ酸素が酸素以外としか結合しないならば
全く例外はなく 酸素の酸化数は
単体で 0 化合物中で −2 となって
すっきり理解できるはずであるが
そうはいかない
まず 酸素(3.5) より電気陰性度の高い フッ素(4,0)
が存在するから 酸素とフッ素が化合すれば
電子はフッ素のもの と見なされ
酸素の酸化数は +2 フッ素の酸化数は −1 となって
酸素がフッ素によって酸化される という奇妙なことになる
これだけなら フッ素は例外 として扱えばいいし
そんなに出てくるものではないからそう問題はない
しかし 酸素よりも電気陰性度が小さくない 元素は
フッ素だけではないのです
わかりますか 次回までに考えてみてください
基礎知識の確認
酸化数:ある元素の原子が化合物中で失っている電子の数
(単体は0と考える)
ある元素の酸化数が増加したときその元素は 酸化された といい
ある元素の酸化数が減少したときその元素は 還元された という