今はもう人生を語らず

ハロヲタのための24のガヴォット第1番ホ長調 嗅神経午前1時


このサイトはコンピュータおよびあなたの大脳に障害を与える可能性があります。
人は若いときほど人生を語りたがるようで人生も終盤に近づくとあまり語りません
  そう誰もが人生の初心者なのだから 
 
賢い人は 歳をとるほど 謙虚になる 賢くない人は 歳をとるほど 傲慢になる



金星探査機の軌道

地球が太陽のまわりを公転している。 ってことは
ほとんどの人が知ってるんでしょうが
もしかするとその軌道は円だと思ってる人がいるかも。

実際には円ではなく楕円です。


ケプラーの第1法則
惑星の軌道は太陽を焦点の1つとする楕円である。


楕円ですから地球が太陽から
1番遠くなる点(遠日点)と
1番近くなる点(近日点)が存在します。
近日点にくるのは1月5日
遠日点にくるのは7月5日
つまり夏よりも冬のほうが太陽に近い(北半球の場合)

夏と冬があるのは地球の自転軸が
公転面に対して傾いているためで
北半球と南半球では季節が逆になります。
それにくらべて太陽からの距離は
ほとんど影響がないくらい差がないわけです。

地球と太陽の平均距離は
(近日点距離+遠日点距離)÷2 と考えていいですから
これは楕円の長径に等しくなります。


さてセンター試験にも出題されていたように
金星探査機の軌道もケプラーの法則に従うわけで
遠日点で地球を出発し
近日点で金星に到着することのなります。
近日点距離は 0.7天文単位(太陽-金星 間の距離)
遠日点距離は 1.0天文単位(太陽-地球 間の距離)

したがって金星探査機と太陽の平均距離は
(近日点距離+遠日点距離)÷2=(0.7+1.0)÷2=0.85(天文単位

この値からケプラーの第3法則を使って
金星に到達するまでの日数を計算することもできるわけです。


ケプラーの第3法則
惑星の公転周期の2乗は、軌道の長半径の3乗に比例する。


地球もとうぜんこの法則に従うわけで
公転周期1年 長半径1天文単位 ですから
探査機の公転周期の2乗=探査機の軌道の長半径の3乗


つまり 0.85×0.85×0.85 の平方根
金星探査機の公転周期になるわけですから
これを計算すると 約 0.78年 になります。
遠日点から近日点までならこの半分ですから 0.39年
実際には
2010年5月21日に打ち上げられ、12月7日に金星に最接近しました。
(打ちあげてから軌道に入るのに少し時間がかかるのと
 接近してから減速?するのにも時間がかかるのかも )